湿地

【映画 / 2018年】

アイスランドってどこ????ってなる映画。

薄気味悪い殺人事件を刑事のオッサンが追いかけてく話。初めから終わりまで??????ってなりながら観た。悪い映画ではないのだが話がわかりにくいポイントが多すぎる。


  • ポイント①

登場人物の顔が似てる。

おそ松さんの六つ子ですらしばらく見分けのつかなかった顔面認識能力低低低低女にはつらかった。描き分けてくれ。


  • ポイント②

犬神家なみに家系図がわからねえ。横溝正史作品か……?北欧の名前が耳慣れず難しいのもちょっと厳しい。初見は容赦なく置いてけぼりにされる。


  • ポイント③

羊の頭のインパクトがヤバい。

話の途中で主人公の刑事が羊の頭(生?)をテイクアウトして家で食べるシーンがある。羊の頭?????てなる。店のお姉ちゃんも平然と売ってるし刑事のオッサンも普通に食べてるけど、日本人的には羊の頭?????てなる。なるよね?

羊の頭以降食べ物が出てくるたび食生活が気になってしまいとにかくこちらの頭に内容が入ってこない。明度が低いせいか羊の頭の印象を引きずっているせいかこんなに食べ物がまずそうな映画観たことねえ。一番マシっぽく見えたのは紅茶。いや羊の頭???????


人名食事生活習慣すべての要素が話をわかりにくくさせる中それでも悪い作品ではないなと感じた理由はひとえに映画の雰囲気がよかった点にある。とにかくずーーーっと暗いのだが、寂しい田舎の風景がいい。屋根に平たい板をのせた背の低い一軒家が並んでいてどこ行ってもずっと田舎で暗くてその暗さがいい。なんか映画でよく観る欧米とも他のヨーロッパとも違った独特の雰囲気があるんだよな。(趣は違うけど外国から見たら生魚食べて独自の文化築いてる日本もこういう感じに見えるのかなあ。)

雰囲気はとにかくよい映画です。主人公の刑事のオッサン渋くてかっこいいし、昔の日本映画っぽい画面の汚さを感じる。今の映画って明るくてキレイすぎるから、ほどほどに汚い方が風情があったりするよね。


難解なストーリーで最後のオッサンの独白もバカにはよくわかりませんでしたが、事件のテーマとなった「家族のみに遺伝する病気」の部分については理解ができたのでそこについてはモヤッと感が残らずスッキリしました。めずらしいテーマの作品で考えさせられますね。鬱々とした雰囲気が好みでときどき見返したい人は一定層いそうなので難解な話でもその辺は周回の味わい深さとして逆にいいのかもしれない。


タイトルの通りじめっとした気分で鬱々としたい日によさそうな映画です。集中力を要します。ご飯を食べながらの視聴はおすすめしません。